| 架空楽団ライブレポート |
| 短い休憩をはさんで、石原さんの「DAMN,MOONRIDERS!」の発声から、四文字言葉+ムーンライダーズのコール&レスポンスになり、スタートから客席も肩慣らし。もちろん曲は「DAMN,MOONRIDERS」。山田さんは、「ムーンライダーズ」の後に、すかさず「あがた」と付け加えてました。歌詞を「ウォウォウォウォー」で流し、短縮版で演奏。
そして、何度もあるクライマックスのうち、後半最初のものが、「夏の日のオーガズム」。「本物は、シークエンサーをフルに使ってますけれども、僕たちは人力をフルに使って演奏します。」という石原さんの言葉どおり、全員が役割を分担した入魂の演奏。黒瀬さんのギターソロ、佐藤さんのヴァイオリンの上昇音階のところ、国平さんのトランペット・ソロなど心地よい聞かせどころが数多く、文字どおり、夏の日に最高潮の演奏。こうなると、次は10周年ライヴの時のように、いろいろな曲のフレーズをはさみながらの20分ヴァージョンなんて、演奏する側の苦労も考えず、思ってしまいます。 後半最初のゲストは、ファン待望のホーカシャンのレコーディング中に駆けつけたメトロファルスの伊藤ヨタロウさん。今年の「みんなの”俺さま祭り”うた」ツアーで、架空楽団の地元の岡山に行った後、黒瀬さんから上等の桃が送られて、その結果ここにいるとMC.曲は、その岡山でのライヴの時に、アンコールで黒瀬さんを交えて歌ったという「スカンピン」。何年たっても、うらぶれた酔っ払いの雰囲気を持ち合わせているヨタロウさんにピッタリの選曲。岡山だけでなく、メトロのライヴでもやってほしいと思った名唱でした。歌い終わって、一緒にスタジオからやってきた、ホーカシャンのお相手の濱田理恵さんもごあいさつ。とんぼ返りで、またスタジオへ。でも、ヨタロウさんは、深夜の二次会の会場にはまた現れました。さすが呑ん兵衛。 |
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| 第2部の「あがた」コーナーの最初は、「誰でもありたくない彼氏」。ヴァイオリンのイントロが始まった途端、十年以上前、「バンドネオンの豹と青猫」リリース前後の、場所も同じエッグマンにタイムスリップ。山田さんと佐藤さんに、あがたさんと金子飛鳥さんが乗り移ったかのよう。身振りも歌い方もそのままの山田さんに、涼しい表情で、ゆったり軽々とヴァイオリンを弾き切る金子さんを思わせる佐藤さん。特別ノリがいい曲、というのでもないこの曲ですが、私、個人的にはこの曲がこの日のベストでした。
続いて「キネマ館に雨が降る」。この曲、以前、スクリーンがあがたさんのバックをしたライヴで、スクリーンだけのパートで、リーダー/ヴォーカルだった和久井光司さんが歌うのを聞いた事があります。そこでは、和久井さんが敬愛を込めて、しかし、あくまで和久井さんとしての歌い方で歌ったのですが、山田さんのヴォーカルは、よりあがたさんに近づけることで、敬愛を示していました。 2曲の、異なる時代のあがたさんの曲が見事に演奏された後は、最近のあがたさんの曲。こんな曲が聞けるなんて、思ってもみませんでした。当日いらっしゃっていたのかどうかはわかりませんが、オリジナルのCDにもナレーションで参加していた緒川たまきさんのゲスト参加も、もしかしたらあったらしい、「第七東映アワー」からの「霧のステーションデパート」。打ち込みリズムに乗る、歌と語りと叫びが入り交じった、とりついたかのような歌唱と、咆哮するトランペット。演奏の後、あがたさんが、つまずきながらステージに向かって、「よかった、ありがとう」と駆け寄って来た姿は感動的でした。あがたさん、本当に嬉しそうでした。 |