原宿クロコダイルに行ったのははじめて。原宿よりも、渋谷からのほうが全然近いんだな、と思いつつ店内へ。ネット上の同志たちとの初対面や再会に感激しつつ、店内入って右手の奥の席には慶一さんや、かしぶちさんの姿が。 ビュッフェ・スタイルなので左手には料理卓があり、何人かのひとがテーブルを囲んでいるのを観て、軽く食事をとってきたのを後悔する(ザ・忘年会のときでもいつも同じ思いをしているような・・・)。 演奏がはじまってすぐに、メガネをかけた細身の男性と小柄のきれいな女性が僕の目の前を通り過ぎていく・・・。ひょっとしてダリエさん!?とはとっさに思いつつも、細身の男性が博文さんだったとは・・・。 架空楽団のステージは「シリコンボーイ」のピコピコ・シンセではじまり、そのままアグレッシヴな「無防備都市」へ。まさかまさかの「アルファビル」は実は架空楽団の十八番。 「シリコン・ボーイ」がNHKホールでのライヴ・アレンジ・ヴァージョン、「アル ファビル」が郵便貯金ホールでのアレンジ・ヴァージョンであったりと、演奏そのものがライダーズ批評になっているとも言える。もっとも、古い曲やライヴ・アレンジの保存は、架空楽団にとって重要なコンセプトのひとつなのだが。 |
ステージは続いてあがた森魚コーナーへ。ヴォーカルの山田雅義さんはマフラーを首に巻き付け、出で立ちから、動き、表情にいたるまで、「あがた森魚」になりきる。ヴォーカルに関しても、ライダーズ・ナンバーよりもあがたナンバーのほうが声のノリがいい。ものマネではないんだけれど、あがたさんだってわかる歌声。くせのつかみかたがツボをおさえているのだ。「まぶたと胸とで憶えている」はオー トバイ少女ツアーでのライヴ・アレンジで楽しませてくれた。 第一部未体験ゾーンのラストは「ジャブ・アップ・ファミリー」。本家ライダーズは「BYG」ツアーで久しぶりにこの曲を演奏していたが、そのときはハードなテクノ的アレンジがほどこされた、聴きごたえある90年代の「ジャブ・アップ・ファミリー」だった。架空楽団の「ジャブ・アップ・ファミリー」はレコードのオリジナル・ヴァージョンに近いニュアンスである。若いファンにはこれはとても嬉しい。 カメラ=万年筆ツアーでのライヴ・ヴァージョンということで、エンディングは縦横無尽のBPM急上昇!!オーディエンスも大盛り上がり。第二部以後にも多大な期待がふくらむ。 続く第2部はDamn!MOONRIDERS!のサンプリングの木霊から幕を開けた。客席はすぐさま「Damn!MOONRIDERS!」コール!!早くも第二部のつかみはOK。 |
圧巻だったのは、このたびめでたく慶一さんから架空楽団にプレゼントされた(^^;)「ビューティー・コンテスト」。女性コーラス隊と山田さんは羽の扇を片手に華やかなパフォーマンス。♪恋のページェント〜では、オーディエンスも一緒になって手拍子チャチャチャチャチャ。演奏後、ベースの石原真さんは「どうだあ、こうして聴くと良い曲だろう!!」と、客席の1/2Moonridersに向かって余裕の発言。確かにこの華やかさは架空楽団ならではアイデアに満ちている素晴らしいものだ。結成18年目の貫禄がうかがえる何よりの魅せ場だった。 続いてはふたたびあがたコーナーへ。「最後のダンス・ステップ」に次ぎ、「山田長政」でオーディエンスは沸き上がる!!よくぞ演ってくれたあっ!! 第二部のトリはなんとゲストに慶一さんを迎えての「ヴィデオ・ボーイ」!!途中なんかわけのわからないことを叫んでおられましたが(^^;)、ますます絶好調そうでなによりの慶一さん。 |
♪あーああああああー、ヴィデーオボーイ・・・オーディエンスも大合唱のなか、ついに第二部も終局へ。それにしても予想外のハプニングに客席内騒然。来てよかったああああっ!! |