インストア・イベント


MOONRIDERS TALK EVENT
IN HMV CANAL CITY (FUKUOKA)

8月7日(金) HMVキャナルシティ 19:00〜




8月7日,翌日の福岡DRUM LOGOSでのライブに先駆けて,ライダーズ全員参加によるトークイベントが行われました。

4日の名古屋,5日の大阪そして6日の神戸と,3日連続のライブを終えて福岡入りしたムーンライダーズの皆さんでしたが,その疲れなど全く見せることなく,にこやかにさわやかにいろんな質問に答えてくれました。

場所は,キャナルシティ博多の運河の真ん中にある「サンプラザステージ」という円形状のスペースで,普段からアーティストのライブやラジオの公録,大道芸などをやっている所です。

この場所ついては,さすがに慶一さんも「全然予想がつかなくて,いきなり来てびっくりして心臓が痛くなりました」とおっしゃっていましたが,司会の人が言っていたように「ライダーズにぴったりの場所」だったように思います。

ちなみに,司会は地元のラジオ局のDJだったのですが,何でもずっと前からのライダーズファンだったらしく,憧れの方々を目の前にして緊張と嬉しさで胸が一杯という感じで,メンバーが質問に答えているより彼が一人でしゃべっている時間のほうが長かったような...。でも,お世辞じゃなく本当に心から好きなんだという彼の気持ちはとてもよく伝わってきました。

内容はやはり「月面讃歌」のことについてがメインで,まずは「何故わざわざ出来上がっているものを他人に任せてしまったのか」というお約束の質問から始まり,イベント直前に会場でとったアンケートの中からの質問もありました。

「ライダーズによる原曲バージョンの発売はありますか」という質問に対しては,「ありえるんじゃない?」という良明さんと「ないと思ってください」という慶一さん。かしぶちさんは「自分のたたいたドラムが全部差し替わっていることは全然気にしていなくて,それを世に出してみたいとも特に思っていない」とあっさり。今後が気になるところです。

「新しいアルバムの中でメンバーそれぞれのお気に入りの曲は?」というのには,慶一さんは“幸せの場所”(知世ちゃんの歌詞が素晴らしく,「やられた」と思った,とのこと),岡田さんは,その素晴らしい歌詞を引きだすもとになった曲が素晴らしい(岡田さん作曲ですが)という理由で同じく“幸せの場所”と,唯一自分たちでやっている“月面讃歌”(各プロデューサーに渡す前の状態を知る手掛かりになるとか)を,クジラさんは,「1曲といわれると困るけど,全く違うものになって面白かったという点では“月曜の朝には終わるとるに足らない夢”。ステージでやってても楽しい」,かしぶちさんは「自分が関係しているんですが...」と照れながら“窓からの景色”,良明さんは「相当へんてこだ」と言いながら“Lost time”を,博文さんは「あえてみんなとばらばらにして“ぼくは幸せだった”。理由はベースが2本弾けたから(笑)」とのことでした。


また,「慶一さんはなぜ金髪なんですか」という質問もあり,「もともとは20周年記念のNHKの特番の時メンバーを驚かせてやろうと思って始めたのが,結局今日まで続いている」という慶一さんでしたが,今回はメンバーもそれぞれ髪を染めていることに関しては「このツアー中の期間限定」だとか。
岡田さんは「決して喜んでやったわけではありません。ただ,心意気を見せようと思って。企画が面白いので乗りましたが,近づくにつれて早まったかなとも思いながら,子供の三者面談が終わってから行きました(笑)でも楽しいよ」と。「ぼくの髪のコンセプトは“コギャル”です」というクジラさんには会場も爆笑でした。

そして,トークの後,何と嬉しいことにその場で“ヴィデオボーイ”の演奏も。
ほんの30分程の短い時間でしたが,内容は濃く,とても得したな〜って感じのイベントでした。ますます翌日のライブが楽しみになりましたよ。


Reported by The YAMANISHI (MRWS)
Aug.08,1989