「The SUZUKI」TALK & MINI LIVE
IN VIRGIN MEGASTORE FUKUOKA

8月10日(日) 福岡ヴァージンメガストア 18:30〜




前回(7月25日)、台風の影響で飛行機が飛ばずに延期になってしまった福岡でのThe SUZUKIのトークイベント。今回は心配された台風や雨の影響もなく、無事に元気なお二人の姿を目にすることが出来ました。
会場となった市内のレコード店は店長さんが「予想以上にお集まりいただいたので、通路をふさがないようにお願いします」とアナウンスするほどの人の入りで、慶一さんと博文さんは2週間以上もこの日を待ち望んでいたファンたちの大きな拍手に迎えられました。

トークは、そもそもライブ用のユニットであったThe SUZUKIがここにきてフルアルバムを作ることになったきっかけともなった10周年を迎えるメトロトロンについての話が中心でした。
先月は東京・九段会館でメトロトロン10周年記念ライブも行われましたが、「メトロトロンのライブは一組当たりの持ち時間が10〜15分と短いので、その中での見せ場作りを考えるのが、自分自身としてもお互いのバンド同士で観ていても面白い」(慶一)、「最近、ずっと手を着けてなかった地区の音楽...大麻とかがいっぱいはえてるような所なんだけど(笑)、そういうところの音楽も発掘していて、独特のサウンドで非常に面白い」(博文)と、それぞれにメトロトロン10周年を迎えての気持ちを語ってくださいました。しかし、一番実感がこもっていたのは博文さんの「年をとったよ」という一言だったかもしれません。

「プロデューサーとして、またアーティストとしての二人にとってのメトロトロンとは?」の質問には、慶一さんは「プロデューサーとしては、何もやってないって言うのがホントかな。その一番の理由は、この人(博文さんを指す)の自宅だから(笑)。この人はいつもそこにいるけど、僕はそこまで行かなきゃいけない。だから彼が主にやる。アーティストとしては、メジャーで出すもの(「鈴木白書」など)の裏のもの、プライベートなもの、と考えています」博文さんは「プロデューサーというよりはエンジニアっていう感じかな。ミュージシャンが来て、それで起こしてもらって、コーヒーを入れてあげると感激してくれるという(笑)。アーティストとしては、日記のような感じで出せたらいいなと思っているんだけど、某ライダーズというバンドに時間を取られてなかなか出せない。フリーな気持ちでやっています」とのこと。
博文さんの「ずっと日記をつけてたものだから」の言葉に慶一さんが「ホントかよ!?」と大声で爆笑する場面も。ちなみに日記をつけていたのは小学生の頃の話だとか。

今後のメトロトロンについては、相変わらずの活動とともに、デモテープの募集も続けていくそうです。今はちょうど送ってくるデモテープが非常に少なくなっているそうで、「こういうときは評価が厳しくないので狙い目ですからどんどん送ってください」と博文さん。
そして、「将来はスタジオをビルにしてアカデミーを開きたい。1階が作詞教室、2階がエンジニア講座、3階は鈴木慶一の気功教室」(会場爆笑)という博文さんのおちゃめな夢の話が素敵でした。



次のページへ