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#28AH1903 |
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UN ART DE VIVRE
中原理恵
Rie Nakahara
(1985)
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Original Release |
1988.09.01 |
Disc Number |
(LP) 28AH1903 |
Manufacturer |
CBS/SONY |
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SIDE A |
01 |
Work Over Time
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作詞・作曲・編曲:かしぶち哲郎 |
02 |
そして海辺 |
作詞:RIE 作曲・編曲:かしぶち哲郎 |
03 |
噂の75日 |
作詞:岩室充子 作曲・編曲:高橋幸宏 |
04 |
Hypochondoria |
作詞:高橋修 作曲:高橋幸宏 編曲:高橋幸宏・かしぶち哲郎 |
05 |
私小説 |
作詞・作曲・編曲:かしぶち哲郎 |
SIDE B |
01 |
生意気娘
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作詞:RIE 作曲・編曲:高橋幸宏 |
02 |
今夜エスケイプ |
作詞:佐伯健三 作曲:鈴木さえ子 編曲:かしぶち哲郎 |
03 |
Since |
作詞:岩室充子 作曲・編曲:かしぶち哲郎 ストリングス・アレンジ:武川雅寛 |
04 |
砂漠にルージュ |
作詞:佐伯健三 作曲:鈴木さえ子 編曲:かしぶち哲郎 |
05 |
追憶 |
作詞・作曲・編曲:かしぶち哲郎 ストリングス・アレンジ:武川雅寛 |
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97年に、突然faceというユニットで歌手復活した中原理恵のアルバム。98年4月からは、深夜の音楽番組の司会もしています。
歌手デビューは78年で、デビュー曲は大ヒットした「東京ららばい」。この曲と次の「ディスコ・レディ」のヒット後も、筒美京平作品を中心にレコードを出していきますが、だんだん尻すぼみに。この頃の曲も「SHOW BOAT」など、いい曲があります。
その後、「欽ドン」の「夫婦の会話」コーナーで、お笑いのできるタレントとしての才能が開花。「欽ドン」後のレコードは、大瀧詠一作のシングル「風が吹いたら恋もうけ」があり、高橋幸宏片面プロデュースのアルバム「LADY麗 」の次に作られたのが、このアルバム。
全曲が複数のドラマーによって作られているという珍しいヴォーカル・アルバム。ここで取り上げて、ドラマーといえば、つまりプロデュースは、かしぶち哲郎です。曲を提供した他のドラマーとは、高橋幸宏と鈴木さえ子。
中原理恵のヴォーカルは、もともとあっさりとして、声も低めのものでした。デビュー後7年たって、その歌い方が合う年齢になっていた、とでも言いましょうか、落ち着きのある、力は入ってないけど凛としたアルバムになっています。力の抜け方が大人。
しかし、このアルバムをただの「よくできた中堅女性シンガーのアルバム」に終わらせていないのは、プロデューサーならびに参加ミュージシャンたちの、それぞれの色を濃く出したサポートです。紋切り型のバッキングではなく、ミュージシャンの輪郭が見えるバッキング。高橋幸宏のドラムや矢口博康のサックスが、ちゃんと、その人たちのフレーズで聞くことができます。
もちろん、かしぶちプロデュースのアルバムですから、タンゴ風の曲もあり、アンニュイなスロー・ナンバーもあります。白井良明のギター・カッティングがかっこいいファンキーな曲や、かなり「ライク・ア・ヴァージン」な曲もある、 いろいろな色がうまく混在しているという点で、全体としては、高品質の「歌謡曲アルバム」です。
text: 古澤清人 Kiyohito Furusawa
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